紫砂壺
紫砂壺(しさこ、Zǐshā hú)とは、中国の江蘇省宜興(ぎこう)で生産される紫砂(しさ)と呼ばれる特別な粘土を使って作られた
陶器製の急須のことです。主に中国茶(特に烏龍茶や普洱茶)を淹れるために使われます。
紫砂壺の特徴
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素材(紫砂)
- 紫砂は多孔質で通気性があり、茶の風味を保持・向上させる特性があります。
- 使い込むほど茶の香りが染み込み、味わいが深くなる。
- 化学的に安定しており、長期間使用しても劣化しにくい。
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茶を美味しくする効果
- 紫砂壺の内部に茶の成分が蓄積され、同じ種類の茶を淹れるとより豊かな味わいになる。
- 保温性が高く、茶葉の抽出を均一に行える。
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多彩なデザインと職人技
- 手作りのものが多く、職人の技術が光る逸品。
- 壺の形状や彫刻のデザインが豊富で、コレクションとしての価値も高い。
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1種類の茶専用にするのが基本
- 他の茶の香りが移るのを防ぐため、1つの紫砂壺には1種類の茶を専用に使うのが一般的。
紫砂壺の主な種類(形状)
紫砂壺の使い方
- 使用前の「開壺」(慣らし)
- 新しい紫砂壺は、まずお湯で洗い、お茶の煮出しで香りを馴染ませる。
- お茶を淹れる
- 手入れ
- 洗剤は使わず、お湯で洗うのが基本。
- しっかり乾燥させ、茶渋が自然に染み込むようにする。
紫砂壺の魅力
紫砂壺は、**「育てる急須」**とも呼ばれ、使えば使うほど茶の香りが深まる魅力があります。熟練の職人による手作りの逸品も多く、愛好家の間ではコレクションとしての価値も高いです。
中国茶をより美味しく楽しみたいなら、ぜひ紫砂壺を試してみるのもおすすめです!